「2027年のトレンドカラーは何色?」——企画・デザイン・商品開発の現場では、シーズンの1〜2年前から色の意思決定が始まります。2026年8月時点で、すでに2027年の主要なカラー予測は出そろっています。
結論から言えば、2027年を象徴する色は世界最大級のトレンド予測機関WGSNとカラー機関Coloroが選定した「ルミナスブルー(Luminous Blue)」です。本記事では、2027年カラー・オブ・ザ・イヤーの背景、春夏(S/S 27)5色・秋冬(A/W 27/28)4色のキーカラー、Coloroコード、そしてファッション・ビューティ・インテリア・Webデザインなど業界別の落とし込み方までを、一次情報にもとづいて整理します。
💻この記事でわかること💻
- 2027年のカラー・オブ・ザ・イヤーと、その選定理由
- 2027年春夏/2027-28年秋冬のキーカラー全9色とColoroコード
- 「なぜその色なのか」を説明できる社会背景のストーリー
- 業界別の具体的な活用アイデアと、企画に落とし込む5ステップ
- Pantone(パントン)の2027年カラー・オブ・ザ・イヤー発表時期
2025年4月29日、ロンドンを拠点とするトレンド予測機関WGSNと、カラーシステムを提供するColoroが、2027年のカラー・オブ・ザ・イヤーとして「ルミナスブルー(Luminous Blue/Coloroコード:125-28-38)」を発表しました。同時に、2027年春夏シーズン(S/S 27)のキーカラー5色も公開されています。
WGSNは対象シーズンのおよそ2年前にカラー予測を発表するため、アパレル・化粧品・インテリア・家電などの商品企画では、この発表が実質的な「色の起点」として機能します。日本国内でも、テキスタイル商社やデザイン事務所がこの情報をもとに翌々シーズンの企画を組み立てるのが一般的です。
💡ポイント💡
- カラー・オブ・ザ・イヤー2027(WGSN×Coloro)=ルミナスブルー(Coloro 125-28-38)
- 2027年全体を貫くテーマは「Interconnectedness(相互のつながり)」
- 自然とテクノロジー、古代と現代、オンラインとオフラインといった対極を橋渡しする色設計が特徴
なお、日本で知名度の高いPantone(パントン)の「カラー・オブ・ザ・イヤー」は毎年12月上旬に翌年分が発表されるため、2027年版は2026年12月に公表される見込みです(2026年8月時点では未発表)。この2つは別の機関による別の発表であり、混同しないことが重要です。詳しくは第8章で解説します。
どんな色か
ルミナスブルーは、ロイヤルブルーよりも鮮烈で、深みのあるコバルト系のブルーです。ダイナミックでありながらミステリアス、そしてどこか風変わりな個性を併せ持つ色として位置づけられています。フォーマルなオケージョンウェアからアクティブウェアまで幅広く展開できる汎用性が、選定の決め手のひとつとなりました。
「過去」と「未来」を同時に指す二重性
この色が象徴的なのは、まったく異なる2つの時間軸を同時に想起させる点です。ひとつは、何世紀にもわたって鮮やかな青色顔料の原料とされてきた半貴石「ラピスラズリ」。もうひとつは、現在のエネルギー転換を支えるリチウムイオン電池の主要素材である「コバルト」です。
伝統的な染色技術や職人の手仕事という文脈と、AI・エネルギー転換というテクノロジーの文脈が、ひとつの色のなかで重なる——この構造こそが、2027年のテーマである「相互のつながり」を最も端的に表現しています。ブランドがストーリーを語る際、この二重性は非常に使い勝手のよい素材になります。
・ブランドコピーに落とし込むなら「古代の顔料と、未来のバッテリー。同じ青が両方を指し示す」といった対比構造が有効です。
・ジェンダーインクルーシブかつトランスシーズナル(季節を問わない)な色とされているため、通年展開の定番色としても設計できます。
カテゴリー別の推奨アプローチ
| カテゴリー | 推奨される使い方 |
| アパレル | オケージョンウェアからアクティブウェアまで全カテゴリーに適用可能。ジェンダーレス設計と相性がよい |
| コンシューマーテック | 光沢・メタリック・ラッカー仕上げなど、質感の違いで表情を出す |
| ビューティ | カラーコスメ本体と、パッケージデザインの両方でリード役に据える |
| インテリア | 伝統工芸的・クラフト的な質感からインスピレーションを得た使い方が推奨される |
出典:WGSN公式ブログ「Colour of the Year 2027: Luminous Blue」をもとに編集部作成
S/S 27のキーカラーは、Coloroが保有する3,500色以上のライブラリから選定された5色です。快活で高揚感のある3色(ルミナスブルー/エナジーオレンジ/ポップピンク)と、大地に根ざした2色(メドウランドグリーン/クレイ)という構成になっています。
前者は、世界的なストレスから気持ちを引き上げるための「コーピング(対処)」としての色。後者は、コミュニティや自然とのつながりを求める消費者心理を受けた色と位置づけられています。
| 色見本 | カラー名 | Coloroコード | キーワードと役割 |
| ルミナスブルー(Luminous Blue) | 125-28-38 | 2027年のカラー・オブ・ザ・イヤー。ダイナミックで神秘的。全カテゴリーで通年展開できる主役色 | |
| エナジーオレンジ(Energy Orange) | 018-57-34 | 高彩度で生命力の強いオレンジ。気候変動を含む「変化への回復力」を示し、安全・保護の欲求に応える | |
| ポップピンク(Pop Pink) | 151-73-22 | 遊び心とユーモアの色。ウェルネスやアナログな娯楽と結びつき、幅広い年齢層に届く | |
| メドウランドグリーン(Meadowland Green) | 050-61-19 | 草地を思わせるミドルグリーン。自然とのつながり、安心感と保護のニーズに応える | |
| クレイ(Clay) | 014-60-13 | 温かみのあるアースカラー。長寿命なデザインに向き、ラグジュアリーな未来感を演出する |
※色見本画像はColoroコードをもとにした編集部の近似表現です。正確な色指定は必ずColoro公式スウォッチをご確認ください。
エナジーオレンジ|変化に耐える力の色
高い彩度をもつ鮮烈なオレンジで、「レスキュー(救助)」「リペア(修復)」といったテーマを想起させます。安全性・視認性という機能的な意味を内包しているため、スポーツやアウトドア、アクセサリー領域での採用が期待されています。プロダクトデザインの文脈では、適応力と革新性を優先せよというメッセージとしても読み取れます。
ポップピンク|「真面目な楽しさ」と「不真面目な楽しさ」
ライラック寄りの柔らかいピンクで、パレットのなかでは最も遊び心の強い存在です。ウェルネスをもっと楽しいものにする、あるいはアナログな娯楽を再評価する——そうした企画意図を色で示したいときに機能します。若年層だけでなくシニア層にも届く点が強みです。
メドウランドグリーン|自然回帰のニュートラル
カーキにライトグリーンを溶かしたような中間色で、鮮やかな3色を落ち着かせるアンカーとして働きます。パーパスやコミュニティへの帰属といった価値観と結びつくため、サステナビリティ訴求のあるブランドと相性が良好です。
クレイ|わずかにピンクを含んだアースブラウン
信頼感があり、幅広い層に受け入れられるアースカラーです。インテリアでは床から天井までを同系色で覆う「カラードレンチング」に向くとされ、コンシューマーテックや自動車の内装では、メタリックアクセントや触感の強い仕上げと組み合わせる使い方が想定されています。
- S/S 27キーカラーは、Coloroの3,500色以上のカラーライブラリから選定。
- WGSNは自社の予測精度を93%と公表しています(同社発表値)。
- 選定の背景には、2027年に向けて続くとされる「ポリクライシス(複合危機)」下の消費者心理があります。
2025年9月には、WGSNとColoroが2027-28年秋冬シーズンのキーカラー4色を発表しました。春夏の高揚感に対し、秋冬は「安定」と「方向感」を求める消費者心理に応える構成です。
WGSNのシニア・カラーストラテジストは、予測不能な時代においては消費者の感情がカラー選定に決定的な役割を果たすとし、自由と表現、そして自信と地に足のついた感覚まで、幅広い感情のスペクトラムを4色でカバーしたと説明しています。
| 色見本 | カラー名 | Coloroコード | キーワードと役割 |
| ラセット(Russet) | 013-30-24 | 秋の風景や熟した果実を思わせる温かみのある赤茶。安心・勇気・信頼と結びつき、不確実な時代に安定感を与える | |
| ピースフルライラック(Peaceful Lilac) | 135-78-11 | 季節の暗い色に対する意図的な対極。モダンで近未来的、エレクトロニックミュージック的な創造性を帯びる | |
| メイズ(Maize) | 036-65-23 | 温かさと輝きを併せ持つイエロー。喜びと楽観、そして資源への敬意・サステナビリティ意識を表現する | |
| ディープグリーン(Deep Green) | 082-30-14 | ブラックの代替として使える濃緑。ラグジュアリーな重厚さと、謎めいたエッジを両立させる |
※色見本画像はColoroコードをもとにした編集部の近似表現です。正確な色指定は必ずColoro公式スウォッチをご確認ください。
「ブラックの代替」としてのディープグリーン
A/W 27/28で特に実務的な価値が高いのがディープグリーンです。黒に代わる万能な暗色として位置づけられており、ヘリテージやジュエルトーンといった伝統的・重厚な文脈と結びつきます。定番の黒アイテムを一部置き換えるだけでコレクションの鮮度が上がるため、リスクの低い導入策として検討できます。
ピースフルライラックが担う「逃避」の機能
分断と混乱が続く世界のなかで、消費者が幻想的・夢想的な領域に避難するための色として設計されています。パステルでありながら、静けさと同時にエンゲージングなエネルギーを内包している点が、従来のパステルとの違いです。ビューティ領域では、A/W 27/28のキーカラーとしても取り上げられています。
💡ポイント💡
- S/S 27とA/W 27/28を横断して見ると、「高彩度で感情を動かす色」と「大地に根ざした低彩度色」という二極構造が一貫しています。
- 中間的な彩度のトーンは相対的に減少する傾向にあり、パレット設計では明暗・彩度のコントラストを意識的に作ることが重要です。
トレンドカラーは、単なる「流行の色」ではありません。予測機関は社会・経済・技術の潮流を分析したうえで色を選定します。2027年の選定を支えるキーワードは以下の3つです。
① Interconnectedness(相互のつながり)
明るさと暗さ、自然とテクノロジー、古代と現代、オンラインとオフライン、合理性と精神性。2027年は、こうした対極どうしが分断されるのではなく、互いに接続される年として捉えられています。パレットは、機能性・実用性・革新性と、遊び・精神性・情緒という相反するテーマを同時に成立させる必要があります。
② ポリクライシス(複合危機)下の消費者心理
紛争、気候変動、経済不安が同時進行する状況が2027年も続くという前提のもと、人々は目的意識と、コミュニティや自然との意味あるつながりを求めます。その結果、伝統・文化・知恵に感覚的につながる、地に足のついた色(アースピグメント)の重要性が高まります。
③ 色と感情への関心の高まり
色を「見た目の好み」ではなく「感情のコミュニケーション手段」として扱う動きが強まっています。遊び心のある高揚感のある色は、世界のストレスを乗り越えるためのコーピング手段として機能します。ブランド側は、色に対して「どんな感情を届けたいのか」を言語化しておくことが求められます。
💡ポイント💡
企画書やプレゼンで色を提案するときは、「この色が流行するから」ではなく「2027年の消費者はこの感情を求めており、この色がそれに応える」という順序で語ると説得力が大きく変わります。
| 業界 | 中心となる色 | 具体的な活用アイデア |
| ファッション | ルミナスブルー/クレイ/ディープグリーン | ルミナスブルーは差し色ではなく主役として1点投入。クレイやミネラルグレーと合わせるとスポーティで洗練された印象になる |
| ビューティ | ルミナスブルー/ポップピンク/ピースフルライラック | アイシャドウやネイルなど失敗しにくい部位で高彩度色を提案。パッケージは色そのものを商品体験の一部として設計する |
| インテリア | クレイ/メドウランドグリーン/ディープグリーン | クレイは床から天井までのカラードレンチングに好適。ディープグリーンは黒の代替としてキッチンや建具に |
| プロダクト・家電 | ルミナスブルー/エナジーオレンジ | 光沢・メタリック・ラッカーなど仕上げの違いで階層をつくる。エナジーオレンジは視認性・安全性の機能訴求と接続させる |
| Web・ブランディング | ルミナスブルー/メイズ | アクセントカラーとしてCTAボタンやキービジュアルに。彩度が高いためコントラスト比の検証を必ず行う |
| スポーツ・アウトドア | エナジーオレンジ/ディープグリーン | レスキュー・リペアの文脈と親和性が高く、機能性ウェアやギアで説得力を持たせやすい |
- 全カテゴリーで最も汎用性が高いのはルミナスブルー。ジェンダーインクルーシブかつトランスシーズナルなため、在庫リスクを抑えながら「今年らしさ」を出せます。
- 逆に、ポップピンクやメイズは面積を絞って使うことで、定番商品との共存がしやすくなります。
・トレンドカラーはあくまで予測情報です。WGSNは自社予測の精度を93%と公表していますが、市場での実際の売れ行きを保証するものではありません。
・同じColoroコードでも、素材・織り・仕上げ・照明環境によって見え方は大きく変わります。量産前に必ず実物スウォッチでの色合わせを行ってください。
・本記事の色見本はColoroコードからの近似表現であり、公式の色指定として使用することはできません。
・高彩度色をWebで使う場合、WCAGのコントラスト比基準を満たさないケースがあります。アクセシビリティ検証を前提に設計してください。
① 国内発表との照合を忘れない
日本では一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)が、インターカラー(国際流行色委員会)の選定色や国内市場の実績を踏まえたカラートレンドを発表しています。2027年春夏についても、レディースウェア/メンズウェア/プロダクツ&インテリア/メイクアップの各分野で情報が公開されています。海外予測をそのまま輸入するのではなく、JAFCAの国内向け情報と突き合わせることで、日本市場での実現可能性が判断できます。
また、JAFCAは毎年12月に翌年を象徴する1色として「来年の色」を発表しています。2027年版は2026年12月に公表される見込みです。
② 高彩度色は「面積」で調整する
ルミナスブルーやエナジーオレンジのような高彩度色は、日本市場のマス層では全身使いのハードルが高い傾向があります。バッグ・シューズ・アウターの裏地・パッケージのアクセントなど、面積を絞った投入から始めるのが現実的です。ベースにはクレイやメドウランドグリーン、ダークグレーを置くと収まりが良くなります。
③ 「日本的な文脈」への翻訳が差別化になる
ルミナスブルーは伝統的な染色技術との接続を意図した色でもあります。日本には藍染という強力な文脈があり、ラピスラズリ由来の群青(ウルトラマリン)は日本画にも用いられてきました。海外発の色を国内の伝統色文脈に翻訳できると、単なる流行追随ではないブランドストーリーが成立します。
2027年秋冬のディープグリーンは、日本の伝統色でいえば「深緑」「鉄色」「老竹色」といった色域に近く、和のニュアンスと接続しやすい色です。
日本で最も知名度の高い「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、米Pantone Color Instituteが2000年から発表しているものです。毎年12月上旬に翌年分が公表されるため、2027年版の発表は2026年12月と見込まれます(2026年8月時点では未発表)。
参考までに、直近のPantoneカラー・オブ・ザ・イヤーは2024年「Peach Fuzz」、2026年「Cloud Dancer」です。2026年が極めて静穏なニュートラルであったことから、2027年は反動として彩度の高い色に振れるのではないかという予想が業界内で語られていますが、いずれも第三者による推測にすぎません。
| 機関 | 2027年に関する発表状況(2026年8月時点) |
| WGSN × Coloro | 発表済み。2025年4月にルミナスブルーをカラー・オブ・ザ・イヤー2027として公表。S/S 27・A/W 27/28のキーカラーも公開済み |
| Pantone | 未発表。例年12月上旬に翌年分を発表するため、2026年12月頃の公表が見込まれる。なお季節予測「PANTONEVIEW Colour Planner S/S 2027」は別途提供されている |
| JAFCA(日本流行色協会) | 2027年春夏のカラートレンド情報は公開済み。「2027年の色(来年の色)」は2026年12月頃の発表が見込まれる |
- WGSNは対象シーズンの約2年前にキーカラーを発表するため、企画リードタイムの長い商材ほど参照価値が高くなります。
- Pantoneは対象年の約1か月前に発表するため、広告・販促・空間演出など短期の意思決定に向いています。
- 両者は独立した別機関であり、選定色が一致するとは限りません。
STEP 1目的を定義する|「今年らしさの演出」なのか「ブランドの刷新」なのかで、投入すべき色と面積が変わります。まず色に持たせる役割を1行で言語化します。
STEP 2:主役色を1色に絞る|9色すべてを使う必要はありません。ブランドの既存パレットと最も相性の良い1色を主役に決めます。判断に迷う場合は汎用性の高いルミナスブルーが無難です。
STEP 3:アンカーカラーを決める|主役色を支える低彩度色(クレイ、メドウランドグリーン、ディープグリーン)を1〜2色選び、コレクション全体の重心を作ります。
STEP 4:面積比を設計する|主役色10〜20%、アンカー50〜60%、ベースニュートラル30%程度から始め、テスト販売の反応を見て調整します。
STEP 5:物理スウォッチで検証する|Coloro公式スウォッチを取り寄せ、実際の素材・照明条件で色合わせを行います。デジタル上の見え方と実物は必ず乖離します。
POINT
カラー戦略で失敗する最大の原因は「トレンドカラーを全カテゴリーに広く薄く展開してしまうこと」です。1色に集中投下したほうが、記憶に残り、在庫リスクも読みやすくなります。
Q1. 2027年のトレンドカラーは結局何色ですか?
A.WGSNとColoroが選定したカラー・オブ・ザ・イヤー2027は「ルミナスブルー(Coloro 125-28-38)」です。ロイヤルブルーより鮮烈なコバルト系の青で、ラピスラズリとリチウムイオン電池のコバルトという、伝統と未来の両方を想起させる色です。
Q2. 2027年春夏のキーカラーは何色ありますか?
A.ルミナスブルー、エナジーオレンジ、ポップピンク、メドウランドグリーン、クレイの5色です。Coloroの3,500色以上のライブラリから選定されました。
Q3. 2027-28年秋冬のトレンドカラーは?
A.ラセット(赤茶)、ピースフルライラック(淡い藤色)、メイズ(イエロー)、ディープグリーン(濃緑)の4色です。安定感と方向感を求める消費者心理に応える構成になっています。
Q4. Pantoneの2027年カラー・オブ・ザ・イヤーはもう決まっていますか?
A.2026年8月時点では未発表です。Pantoneは例年12月上旬に翌年の色を発表するため、2027年版は2026年12月頃の公表が見込まれます。WGSN×Coloroの発表とは別のものです。
Q5. WGSNとPantoneはどちらを参考にすべきですか?
A.目的によります。商品企画のように1〜2年のリードタイムがある場合は、約2年前に発表されるWGSN×Coloroが実務的です。広告・販促・店頭演出など短期の施策では、話題性の高いPantoneの発表が有効に働きます。
Q6. トレンドカラーはどの程度当たるのですか?
A.WGSNは自社の予測精度を93%と公表しています。ただしこれは同社の公表値であり、個別商品の売上を保証するものではありません。市場データや自社の販売実績と併用して判断してください。
Q7. Coloroコードとは何ですか?
A.Coloroが提供するカラーシステムのコードで、「色相-明度-彩度」の3組の数字で色を特定します。例えばルミナスブルーの125-28-38は、色相125・明度28・彩度38を意味します。国際的な色指定の共通言語として、サプライチェーン全体で使われます。
Q8. トレンドカラーを個人のファッションに取り入れるコツは?
A.全身に使う必要はありません。手持ちの定番色(黒・ネイビー・ベージュなど)を起点に、小物や1アイテムだけトレンドカラーにするのが最も失敗しにくい方法です。高彩度色は面積を絞るほど洗練されて見えます。
2027年のトレンドカラーは、WGSNとColoroが選定した「ルミナスブルー」を軸に、対極どうしを橋渡しする構成になっています。春夏は高揚感のある3色とアースカラー2色、秋冬は安定感を与える4色。いずれも「色が消費者のどんな感情に応えるのか」という視点で選ばれている点が共通しています。
実務で重要なのは、9色すべてを追いかけることではなく、自社ブランドの文脈に最も接続する1色を選び、そこに集中投下することです。そのうえで、Coloro公式スウォッチによる物理検証と、JAFCAなど国内情報との突き合わせを行えば、トレンド追随ではなく戦略的なカラー設計に変えられます。
※参考文献・出典・WGSN「WGSN and Coloro reveal Colour of the Year 2027, Luminous Blue, and the S/S 27 Key Colours」(2025年4月29日)
・WGSN Blog「Colour of the Year 2027: Luminous Blue」/「The S/S 27 Key Colours have landed」
・FashionUnited「WGSN and Coloro: Key colours for autumn/winter 2027/28」(2025年9月17日)
・FashionUnited「WGSN and Coloro name ‘Luminous Blue’ Colour of the Year 2027」(2025年4月29日)
・Coloro「Key Colors」公式サイト
・一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)公式サイト
・Pantone「PANTONEVIEW Colour Planner Spring/Summer 2027」製品ページ
※本記事は2026年8月16日時点の公開情報にもとづいて作成しています。トレンドカラーは予測情報であり、将来の市場動向や商品の売上を保証するものではありません。色指定にあたっては必ず各機関の公式スウォッチをご確認ください。
