年間支出額の内訳
この1年間で推し活に使ったお金について尋ねたところ、最も多かったのは「1万円未満」で29.0%でした。次いで「1万円〜3万円未満」が23.0%となっています。一方、年間10万円以上を推し活に費やす層は合計で17.7%(53名)にのぼり、推し活にかける金額には個人差が大きいことがうかがえます。

推し活の具体的な経験
推しのために実際に経験したこととしては、「ライブ・コンサート・舞台に行く」が53.7%と半数以上を占めました。また、「遠征(宿泊をともなう移動)をしたことがある」と「海外まで遠征したことがある」を合わせると21.7%の人が遠征を経験しており、現地での活動を重視する傾向も見られます。一方で、「現地には行かず、配信・テレビ・SNSで楽しんでいる」と回答した人も36.0%いました。

推し活に対する心理状態
推し活にお金や時間を使うことに対する気持ちでは、「楽しいが、ときどき『使いすぎかもしれない』と感じる」が32.7%で最も多くなりました。年間10万円以上を支出する層では、この割合が49.1%と、10万円未満の層(29.1%)と比較して高くなっています。また、「迷いはない。自分にとって必要な出費・時間だと思っている」が31.7%、「使う金額や時間をあらかじめ決めていて、その範囲で楽しんでいる」が30.7%と、計画的に楽しむ層も一定数存在します。

推し活のために我慢していること
推し活のために意識的に「減らしている・我慢している」ものとしては、「特に減らしているものはない」が37.3%で最多でした。しかし、「自分の服・ファッションへの出費」(29.7%)、「外食・カフェ代」(27.0%)、「美容・コスメへの出費」(20.7%)などを我慢しているという回答も多く見られました。年間10万円以上使う層では、「外食・カフェ代」と「美容・コスメへの出費」を減らしている人の割合が、10万円未満の層よりも高い結果となっています。

家族・パートナーへの開示状況
家族やパートナーに推し活のことをどの程度話しているかについては、半数を超える52.2%が「オープンに話していて、理解もされている」と回答しました。一方で、「使っている金額や熱量は伏せて、ぼかして話している」(6.1%)、「家族には一切話していない(隠している)」(4.8%)を合わせると、約10.9%が推し活の内容を完全に開示していないことが示されています。

推し活から得られているもの
推し活によって得られていると感じるものとしては、「日々の生活のはりあい・楽しみ」が73.7%で最も多く挙げられました。次いで「ストレス発散・気持ちの切り替え」(55.7%)、「仕事や家事をがんばるための原動力」(46.3%)が続き、推し活が単なる趣味にとどまらず、生活全般に肯定的な影響を与えていることが示唆されます。

まとめ
今回の調査により、40代女性の推し活における年間支出額や活動内容、心理状態の多様性が明らかになりました。年間10万円以上の支出を伴う層が存在する一方で、多くの女性が推し活を日々の生活の楽しみや活力、ストレス発散の手段として捉えています。支出額が多い層では「使いすぎかもしれない」と感じる傾向が見られるものの、全体としては推し活が生活にポジティブな影響をもたらしている実態が浮き彫りになりました。
推し活にどこまでお金や時間をかけるか、家族にどこまで話すか、そして何を得ていると感じるかは人それぞれであり、今回の調査は、楽しさを感じながら自分なりのお金や時間の使い方で推し活と付き合う40代女性の実態を示しています。

