越境事業の拡大とポップカルチャーの重要性
メルカリは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションのもと、グローバル展開を推進しています。2019年11月に越境EC事業者との連携を開始し、100以上の国・地域への販売をスタートしました。その後もWeb版「メルカリ」を2024年8月に台湾、2025年5月には香港で提供開始し、2025年9月には世界共通アプリ「メルカリ グローバルアプリ」を発表しました。このグローバルアプリは、2026年6月に米国でも提供を開始しており、2028年までに50以上、中長期的には100以上の国と地域への拡大が計画されています。
事業開始から7年目を迎えた2026年6月期の越境事業の流通総額(GMV)は1,122億円に達し、過去4年間で約19倍と大幅に伸長しました。「メルカリ」全体のGMVの約9%を占めるまでに拡大し、海外の購買ニーズを喚起しています。
特に、日本のアニメやゲームなどのポップカルチャーは、越境取引事業開始当初から最も人気の高いカテゴリーです。世界的な注目の高さに加え、日本の「モノを大切にする文化」による状態の良いリユース品が豊富に揃う「メルカリ」との相性が良く、現在では越境取引件数の過半数(56.9%)を占めるまでに成長しています。

レポート概要
本レポートは、単なる「売れ筋ランキング」にとどまらず、メルカリを通じてどのようなポップカルチャーが世界で受け入れられているのかを分析しています。メルカリ初となるこのレポートでは、多様なポップカルチャーを起点に「どの国で」「どの作品やアーティストの」「何が」求められているのか、世界の需要を分析しています。
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名称:メルカリ ポップカルチャー越境トレンドレポート 2026
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対象期間:2025年6月1日〜2026年5月31日
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対象地域:「メルカリ」で越境取引が行われた海外の国・地域(台湾、香港、米国、フランス、英国、韓国、中国 他)
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諸条件:「メルカリ」の越境取引(自社プラットフォームおよび購入代行サービス経由の完了取引)および一部駿河屋のデータの集計・分析
サマリー:越境取引コンテンツの主要トレンド
越境取引コンテンツ 取引件数ランキング
「メルカリ」における越境取引のコンテンツ別の取引件数を、「ゲーム・おもちゃ・グッズ」と「トレーディングカード」の2カテゴリーで調査しました。
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「ゲーム・おもちゃ・グッズ」カテゴリー:1位は「鬼滅の刃」でした。「呪術廻戦」や「ワンピース」など、「週刊少年ジャンプ」関連作品がトップ10に5作品ランクインしています。また、「サンリオ」や「プロジェクトセカイ(プロセカ)」といった幅広いジャンルのコンテンツも上位に入っています。取引されているグッズの傾向としては、缶バッジ、フィギュア、アクリルスタンド、ぬいぐるみなどが多く求められています。

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「トレーディングカード」カテゴリー:圧倒的な首位は「ポケットモンスター」で、2位に5倍近い取引件数差をつけています。上位には「ONE PIECE」や「遊戯王」などの日本の人気作品に加え、K-POPアーティストが5組ランクインしており、タレントのフォトカードなどもグローバルで活発に取引されています。対戦・コレクション双方の需要があるトレーディングカードゲームと、推し活におけるファンアイテムとしてのフォトカードという、性質の異なる2大需要が市場で共存していることが窺えます。

No.1 コンテンツ グローバルマップ
国・地域別の越境取引データを分析した「No.1 コンテンツ グローバルマップ」によると、エリアによって人気の傾向が大きく異なります。
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「アメリカ」「香港」「フランス」では「ポケットモンスター」が1位。
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「台湾」では「ベイブレード」が1位。
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「中国」では「鬼滅の刃」が1位。
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「韓国」では「サンリオ」が1位。
これらの結果から、それぞれの国・地域で独自の需要が形成されていることが明らかになりました。

なぜ、そこで〇〇が売れるのか?不思議な人気コンテンツ
世界的に需要の高い定番コンテンツに加えて、一部の国や地域では特定のコンテンツが爆発的なブームを巻き起こしています。以下にその事例を挙げます。
- 台湾で大人が熱狂する「ベイブレード」:台湾では「親戚の子どもに勝つために、予算無制限で強いベイブレードを教えてほしい」という大人のSNS投稿がミーム化し、大きな話題となりました。これをきっかけに25〜35歳の「昔遊んだ世代」を巻き込んだブームに発展し、現地の正規品品薄状態から「メルカリ」への需要が殺到。直近5ヶ月間で台湾からの越境取引件数が約44倍に急増しました。
- 北米で格闘ゲームファンが指名買いする「日本のレトロゲーム」:北米では、日本のレトロゲームの希少品が指名買いされています。特に「NEOGEO」のソフトは取引の半数近くが越境取引です。「サムライスピリッツ」や「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」といったSNKの格闘ゲームは、世界の格闘ゲームコミュニティからの強い需要に支えられています。
- 香港で文化的資産として高値で取引される「週刊少年ジャンプ」:香港では、当時の漫画雑誌が「文化的資産としての価値」を持ち、高値で取引されています。「週刊少年ジャンプ 1984年51号(ドラゴンボール初掲載号)」が約199万円で購入された事例もあり、この1件だけでその日の香港における越境流通額の13%を占める規模となりました。
今年グローバルで注目されるコンテンツ 上半期ランキング
2025年下半期から2026年上半期にかけての越境取引件数の伸び率を見ると、「ベイブレード」が首位で、前年同期の約4.4倍(+342.5%)という記録的な成長を遂げました。これは、「BEYBLADE X」シリーズ初の世界大会が2025年10月に東京で開催されたことや、2026年5月のRoblox上でのバーチャル世界大会、同年12月にタイ・バンコクで予定される国際規模のリアル大会など、世界的な大会の盛り上がりが需要を牽引したとみられます。2位の「僕のヒーローアカデミア(+102.6%)」はアニメシリーズの完結や特別エピソードの放送、3位の「呪術廻戦(+89.7%)」は劇場版の特別上映や新章となるテレビアニメの放送が、グローバルでの熱狂を再燃させたと考えられます。

「Used in Japan」が海外ファンを惹きつける理由
海外の購入者が日本のポップカルチャー関連商品を購入する主な動機として、以下の3点が挙げられます。
- 希少性・限定品へのアクセス:日本限定品や先行発売品へのアクセスは、越境購買の最大の動機です。人気トレーディングカードの新作がいち早く入手できる点や、日本限定仕様の存在が海外ファンを惹きつけています。購入者からは「日本から買うなら、ここでしか手に入らない希少なものが欲しい(米国)」「超レアなものを見つけたら100点満点!すごく興奮する(台湾)」といった声が寄せられています。
- 品質・正規品への信頼:日本版のトレーディングカードなどは、印刷やホログラムの美しさ、生産エラーの少なさといった品質面で世界的に高く評価されています。また、「特定のレアリティが確定で封入されている商品パッケージが多い」といった日本の商品特有の仕様も、海外版に比べて安心感があると認知され、信頼に繋がっています。
- 価格優位性:近年の円安傾向や日本国内の定価設定により、国際送料を含めても各国の二次流通市場や小売店で購入するよりも安く手に入るケースが多く存在します。香港の購入者からも「現地の市場より選択肢が多く、予想以上に安かった」「送料単体ではなく、常にトータル価格で判断している」といった声があり、トータルコストの観点から日本からの直接購入が選ばれています。

参考情報
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フリマアプリ「メルカリ」、100か国以上での越境販売を開始 (2019年11月): https://about.mercari.com/press/news/articles/20191115_crossborder/
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メルカリ、越境取引を通じて台湾へ進出 (2024年8月): https://about.mercari.com/press/news/articles/20240829_crossborder/
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メルカリ、越境取引を通じて香港へ進出 (2025年5月): https://about.mercari.com/press/news/articles/20250507_crossborder/
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メルカリ、越境取引事業の新戦略を発表 世界共通アプリ「メルカリ グローバルアプリ」の提供と、 事業者向け越境EC基盤の強化でグローバル展開を加速 (2025年9月): https://about.mercari.com/press/news/articles/20250930_crossborder/
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メルカリ、米国で世界共通アプリ「メルカリ グローバルアプリ」提供開始 (2026年6月): https://about.mercari.com/press/news/articles/20260618globalapp/
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株式会社メルカリ 2026年6月期決算説明資料: https://pdf.irpocket.com/C4385/xoA3/ieAo/Ip3B/oYI9.pdf
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メルカリ、駿河屋と資本業務提携契約を締結 (2025年12月): https://about.mercari.com/press/news/articles/20251217_surugaya/
メルカリは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションのもと、今後もリユース品を活用できる環境を整備し、社会における価値の循環をサポートしていく方針です。


