2026年6月のXキャンペーン概要
2026年6月に観測されたいいね5,000件以上のプレゼントキャンペーンは416件に上り、リポスト数の中央値は20,638件、最大で218,166件、表示回数の中央値は430,180回を記録しました。最も拡散したのはセブン‐イレブン・ジャパンのキャンペーンで、リポスト数は218,166件でした。
業種別では、外食が102件と最も多く、次いで菓子が82件、ゲーム・エンタメが79件と続きます。賞品としては、自社商品をインセンティブとするキャンペーンが207件と全体の半数近くを占めており、コンビニエンスストアや飲食チェーンが自社商品・メニューを賞品とする企画を多数実施した月であったことが示唆されます。
拡散を支える「等身大の一般ユーザー」
主要なキャンペーン100件から抽出された拡散アカウント延べ408件(ユニーク287件)の分析では、フォロワー数の中央値が2,813件であり、1千〜1万フォロワーの層が全体の55%を占めていました。10万フォロワーを超える大型アカウントはわずか2%にとどまります。

このことから、キャンペーンの拡散は、影響力の大きい少数のインフルエンサーではなく、数千フォロワー規模の一般ユーザーの積み重ねによって支えられていることが分かります。また、拡散の担い手のほとんど(延べ408件中401件)はXの青バッジ(有料の認証済みアカウント)を保有しており、認証ユーザーが主な担い手となっている傾向が見られます。

担い手の関心は多岐にわたる
拡散の担い手が普段発信している話題をプロフィールから分類すると、最も多いのは懸賞・お得情報系で全体の20%でした。しかし、ゲーム・アニメ17%、エンタメ・アイドル・音楽16%、暮らし・ライフスタイル・育児15%と、多様な関心を持つ層がほぼ横並びで続いています。
この結果から、懸賞好きなユーザーが積極的に応募する一方で、自身の興味関心の延長でキャンペーンに参加する層も多く、拡散の担い手は一様ではないことが明らかになりました。賞品のジャンルによって、集まる担い手の顔ぶれも変化すると考えられます。
少数の「常連」が拡散を下支え
今回の調査では、拡散における「常連」の存在も浮き彫りになりました。ユニーク287アカウントのうち54アカウントが、主要キャンペーン100件の中で複数のキャンペーンを拡散していました。この常連層はユニークアカウント数では全体の約2割ですが、延べの登場回数では全体の43%を占めています。
これは、多くのキャンペーンを横断して拡散する一部のヘビーユーザーが、Xキャンペーンの拡散を下支えしている構造を示しています。プロフィールに懸賞や応募に関する記述を持つアカウントも、ユニークで25%を占めました。キャンペーンの拡散数を評価する際には、こうした常連層の存在を考慮することで、より多角的な分析が可能となります。
業種・インセンティブ別の拡散傾向
6月のキャンペーン416件を業種別で見た場合、菓子(中央値29,336件・82件)が最も高く、小売・EC(23,040件・56件)、外食(22,409件・102件)が続きました。店頭で受け取れる商品や日常的に利用する商材を賞品とする業種が、拡散において優位な傾向が見られました。一方で、ゲーム・エンタメは件数こそ多いものの、リポスト中央値は11,897件と中位にとどまっています。
賞品(インセンティブ)の種別では、自社商品が207件と全体の半数近くを占め、リポスト数の中央値も24,586件と高い水準でした。自社のメニューや商品を賞品とする設計が企業アカウントの主流であり、拡散においても有効であることが示唆されます。これに対し、コラボグッズ(86件)は中央値10,231件と、主要な賞品の中では最も低い結果となりました。

キャンペーンを検討する企業への示唆
今回の調査結果は、Xキャンペーン設計においていくつかの重要な示唆を提供します。キャンペーンの拡散は、一部の大型インフルエンサーに依存するのではなく、数千フォロワー規模の一般ユーザーの参加によって広がっていることが明らかになりました。そのため、特定のインフルエンサーへの依存を前提とせず、幅広い一般ユーザーが参加したくなるような設計が、結果的に拡散につながると考えられます。
また、拡散数の一部が「複数キャンペーンを渡り歩く常連層」によって支えられている点も考慮が必要です。拡散数の大きさをそのまま新規顧客の獲得数と捉えるのではなく、どのような関心を持つ層に情報が届いたのか、賞品のジャンルと担い手の相性まで含めて評価することが、キャンペーンの真の成果を測る上で重要であると考えられます。
調査概要
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調査主体: 株式会社hashout(SNS分析レポートサービス「SocialReport」)
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調査方法: SocialReportが収集した公開投稿データの統計分析
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対象期間: 2026年6月1日〜2026年6月30日
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対象: X上で観測した、告知投稿がいいね5,000件以上を獲得したプレゼントキャンペーン416件(全数)。うち拡散の担い手分析は、月内で拡散の大きかった主要キャンペーン100件から抽出した拡散アカウント延べ408件(ユニーク287件)を対象とする
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