「界隈」が全世代に浸透し、コミュニティ消費を牽引する実態が明らかに

調査サマリー

  1. 50代〜60代も約5人に3人が界隈に所属し、世代を問わず拡大

    • 10代〜20代では9割以上が界隈に所属しています。

    • 50代〜60代でも平均して約62%が界隈に所属していると回答しました。

    • この結果から、界隈が若年層に限らず全世代に広がっている実態が示唆されます。

    • 界隈所属者の9割以上が「界隈の情報」を参考に商品を購入

    • 界隈所属者の91%が、界隈内の情報を参考に商品を購入した経験があると回答しました。

    • 購買における界隈の参考ジャンルは、女性では「飲食・ファッション・美容」、男性では「ゲーム・アニメ」「家電・ガジェット」が上位を占めています。

    • これは、界隈コミュニティ内の情報が購買意思決定に強く影響している傾向を示しています。

    • 年代別に見る界隈における消費の個性

    • 10代〜20代は、購買前に界隈に意見を求める傾向が強く、月々の出費も高い層が存在します。

    • 30代〜40代は、ライフスタイルに合わせた消費スタイルが確立されており、出費額は安定傾向にあります。

    • 50代〜60代は、消費よりも情報や人とのつながりに界隈の価値を見出す傾向があり、非金銭的な価値を重視しています。

界隈への所属状況と世代別浸透の実態

「『界隈』に所属しているといえる行動を日常的にしていますか?」という質問に対し、全体の約8割が何らかの界隈に所属している自覚があると回答しました。年代別に見ると、10代〜20代で約9割、30代〜40代で約8割、50代〜60代でも約6割が所属していると認識しており、界隈文化が世代を問わず広く浸透していることが明らかになりました。

界隈に所属しているといえる行動の日常的な実施状況

界隈に所属しているといえる行動の日常的な実施状況(年代別)

界隈情報が購買行動に与える影響

界隈に所属していると回答した人の約91%が、界隈の情報を参考に商品を購入した経験があると回答しました。

何かを購入するときに界隈の情報を参考にしたことがありますか?

商品購入において界隈を参考にする理由としては、「情報の専門性が高く、一般的なレビューより詳しく、信頼できるから」(41.2%)や「自分との親和性があり、趣味嗜好やライフスタイルが自分に近いから」(39.7%)が上位に挙がりました。これは、界隈が単なる情報収集の場ではなく、購買行動に強い影響を与える要因となっていることを示しています。

商品購入において界隈を参考にする理由

さらに、商品購入の際に参考にした界隈のジャンルについて見ると、女性では「食品・飲料」「ファッション」「美容・コスメ」が上位となり、リアルな口コミや使用感を参考に自己投資を行う傾向が見られました。一方、男性では「ゲーム・アニメ」や「家電・ガジェット」が上位となり、趣味性や専門性の高い領域において界隈内の情報を重視する傾向が伺えます。

商品購入の際に界隈の情報を参考にしたジャンル

年代別に見る界隈における消費の個性

界隈への所属期間、月々の平均出費額、出費額の変化を年代別に分析することで、界隈における消費行動の違いが浮き彫りになりました。

界隈に所属している期間

界隈関連の活動に、1ヶ月あたり平均して使う金額

界隈に関連する商品への支出額の変化

  • 10代〜20代:購買前に「界隈に聞く」世代

    • 界隈への所属期間は短く、10代では「3カ月未満」(21%)、20代では「半年程度」(31%)が最も多い結果でした。

    • 月々の支出額は、20代の26%が「1万円〜3万円未満」と回答しており、他の世代に比べて高額な出費をする層が存在します。

    • 出費額の変化を見ると、10代で「大幅な増加」(11%)、20代で「やや増加」(46%)が全世代で最も高く、界隈起点の購買が日常化しつつあることが伺えます。

  • 30代〜40代:ライフスタイルに最適化された消費スタイルを確立した世代

    • 界隈への所属期間は、30代で「5年以上」(33%)、40代で「1年〜3年」(44%)がトップでした。

    • 月々の支出額は、40代の45%が「1,000円未満」であり、全体的に高額出費は控えめです。

    • 出費額の変化では、30代の57%、40代の62%が「変わらない(自分のペースを維持)」と回答しており、ライフスタイルに合わせた趣味への支出が整理されている傾向が伺えます。

  • 50代〜60代:消費よりも情報や人とのつながりに価値を見出す世代

    • 界隈への所属期間は「1〜3年」や「5年以上」がボリュームゾーンです。

    • 月々の支出額は、60代の55%が「1,000円未満」であり、お金をかけずに楽しむ傾向が見られます。

    • 出費額の変化では、50代の55%、60代の74%が「変わらない(定番品のみ購入)」と回答しており、情報収集や人間関係の構築など、非金銭的な価値に重点を置く傾向が伺えます。

界隈への所属が幸福度に与える影響

「界隈に所属することで、あなたの幸福度は変化したか」という質問に対し、6割以上が「向上した」と回答しました。この結果は、界隈が消費行動だけでなく、心理的な満足度の向上にも寄与している可能性を示唆しています。

界隈に所属することで、あなたの幸福度は変化しましたか?

2026年版界隈レポートの公開

本調査結果を踏まえたSNS上の「界隈」に関するレポートが公開されています。このレポートでは、界隈の定義、消費に関する実態調査の結果、そして2026年注目の界隈について詳細に解説されています。

2026年版 界隈レポート

資料ダウンロードはこちらから入手可能です: https://share-na2.hsforms.com/1EeLhkRKsTZK-M-cXhWuZPAdx9pn

KEEN株式会社 代表取締役 小倉一葉氏のコメント

KEEN株式会社 代表取締役 Founder&CEO 小倉一葉

KEEN株式会社 代表取締役 Founder&CEOの小倉一葉氏は、「界隈」をSNSアルゴリズムによって形成される「新しい情報空間」と捉え、若年層だけの文化ではなく、世代を横断して浸透する情報の選別インフラへ変化していると述べています。現在の情報消費は、アルゴリズムによって「何と出会うか」が決まる時代へ移行しており、検索は出会った情報に対する「答え合わせ」に変化しつつあるとの見解を示しています。この結果、似た価値観を持つ人々が集約され「界隈」が形成されるとし、これを「文脈によって信頼が形成される情報の集積単位」と定義しています。企業には、今後「誰が、どの文脈で語るか」を設計するマーケティングが求められると強調しています。

2026年 注目界隈 TOP5

本レポートでは、消費に与える「界隈」の影響が大きくなる中、2026年に注目される以下の5つの界隈が紹介されています。

  • 限界OL界隈: 仕事や人間関係のリアルな困難を共有しつつ、自分磨きも怠らない社会人女性のコミュニティ。共感と憧れの両方のアプローチが可能です。

  • ぽこぽこ界隈: 「ぽこぽこ」という効果音とパステル調の演出を特徴とする日常Vlog界隈。匿名発信が主流で、視聴者の消費行動に影響を与えています。

  • 美容界隈: スキンケア、メイク、ヘアケア、コスメレビューなど美容全般に関する情報が集まるコミュニティ。バズが購買に直結しやすい構造を持ち、特に女性からの影響が大きいです。

  • 懸賞界隈: フォロー&リポストキャンペーンなどに日常的に参加するコミュニティ。相互フォロー文化が盛んで、企業のキャンペーンや口コミの源泉として注目されます。

  • ホビ垢界隈: 2025年頃から生まれた、趣味や推し活の発信を目的とした新しい界隈。独自のファッションや美容への価値観を育んでおり、憧れの対象としての求心力が高まっています。

KEENの界隈マーケティング支援サービス

KEEN株式会社は、SNS上のユーザー間のゆるやかなつながりである「界隈」を軸に、UGC創出やクリエイターとのコラボレーションを通じて、認知獲得から購買促進までのマーケティング活動を支援しています。生成AIを活用してSNS上の膨大な投稿データを解析し、データドリブンな支援を提供しています。株式会社コーセーなどでの導入実績があります。

界隈マーケティング支援事例は以下から確認できます: https://keen-inc.com/category-1/interview-case

KEEN株式会社について

KEEN株式会社は2019年に設立され、「働く個人が第三のコミュニティを持ち活動することで、様々な『出来ない言い訳』から人々を解放し世界を変えるムーブメントをつくる」をビジョンに掲げています。生成AIを活用した「界隈マーケティング」支援サービスを展開し、特定の興味関心を持つコミュニティ(界隈)の熱量を独自のデータベース「KEEN界隈DB」で可視化・分析し、企業のマーケティング活動を支援しています。情報セキュリティの国際規格「ISO/IEC 27001」認証を取得しており、持続可能な経済圏の創出を目指しています。

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